こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
本日はワードプレスで発行済みの「ユーザー名」を変更する手順を解説いたします。
目次
ワードプレスで管理画面から変更できないログインユーザー名(admin等)を強制的に変更する方法
WordPressでは作成した「ユーザー名」は管理画面内からは変更できません。
でも「新しくユーザーを作成して、古いユーザーを削除する」という手順だと古いユーザー側が所有している「記事や固定ページ(またはカスタム投稿タイプ)」を、新しいユーザーに紐づけなければなりません。運営サイトの状況や規模によっては所有データを移動させる作業も大変ですよね。
新規ユーザーを発行する方法ではユーザーごとに割り振られている「ユーザーID」も変わります。もし運営サイトをカスタムしていて「ユーザーIDで条件分岐している可能性」も考えるとユーザーIDは維持したままベスト。あらゆる状況を考えると元々のユーザーのまま「ユーザー名だけを変更」するのが手間もかかりませんよね。
手順はカンタン。DB上で変更してしまえばOK。以下に手順をまとめておきますね。
手順1. サーバーのコントロールパネルから「phpMyAdmin」を開く
下記はミックスホストのコントロールパネル(Cpanel)を使っています。サーバーから提供されている「phpMyAdmin」からデータベースを直接編集できます。ミックスホストはクリックだけで画面に入れます。
※サーバーの種類によってはログイン時に「データベースのユーザー名とパスワード」が必要です
手順2. 編集するデータベース名をあらかじめ確認する
ミックスホストでは、自動インストール機能を使ってワードプレスをいくつかインストールしていると、どのデータベースを編集して良いかわからなくなります。そのため、同じコントロールパネルの最下部にある「スクリプト:WordPress」をクリックしてあらかじめ『どのデータベースを編集すればよいのか』を確認しておく必要があります。クリックしてワードプレスの自動インストール画面に入ってください。
一覧で確認できます。もし過去に1つしかインストールしていないなら1つしかURLは表示されません。過去に5個ワードプレスをインストールしているとURLが5つ並びます。該当URLを見つけてください。
URLが見つかったらURLの並び(右側)にある「鉛筆アイコン」を押して「データベース名」を確認しておきましょう。鉛筆マークから詳細画面に入れば「ワードプレスのインストール設定」が開きます。
※仮に手動でインストールした場合はFTP経由で「wp-config.php」を開いてDB情報をチェックしましょう
画面が開くと「データベース名・データベースユーザー・データベースパスワード」が確認できます。自動インストールされたワードプレスの裏側設定です。当然ですが「自動でインストールしたワードプレスごと」で内容も異なります。通常はexample.comにインストールしたDBとexample.netにインストールされたDBは違います。ここで表示される「データベース名」を編集するので覚えてください。
手順3. phpMyAdminの中に入る
コントロールパネルの「データベース > phpMyAdmin」をクリックして、データベースの中に入りましょう。
手順4. 該当のデータベース名とテーブル「wp_users」を見つける
画面が開くとデータベース名が並んでいます。もちろん、過去に1度しか自動インストールを使っていなければ「該当するデータベース名」は1つしかありません。該当するデータベース名をクリック。
するとツリー型でさらにメニューが開くので「wp_users」というテーブルを見つけてください。「wp_users」という名前のパターンが大半ですが、自動インストール時にはセキュリティ性を考慮して「wpxx_users」とwpの後ろに文字列が自動追加されている場合もあります。「_users」とついたテーブルがワードプレスへログインするユーザーの情報を管理しているテーブルなのでクリックしましょう。
現在発行されているワードプレスのユーザーが並びます。以下はユーザーIDが「1」の管理者とユーザーIDが「2」の編集者が表示されています。ユーザーID「2」のユーザー名を変更していきます。下記「user_login」となっている項目で「ユーザー名」が管理されているのがわかるはずです。
同じ列にある「編集」をクリックして中に入って詳細画面が開くと「user_login」の変更が可能です。
下記は「geek」というユーザー名に変更。
変更が完了した状態で、実行をクリック。
すると元々の画面に戻ります。「user_login」が変更後の「geek」に変わっています。
ワードプレスの管理画面を開きっぱなしになっていると「ユーザー名」が古いままになっているのでブラウザでページを更新して情報を再読込みしてください。
変更後は新ユーザー名に置き換わります。
手順5. 新しいユーザー名でログインを試す
では実際に新しい「ユーザー名」でログインしてみましょう。下記はログイン画面をカスタマイズしているので見た目が違いますがWordPressのログイン画面です。パスワードは変更していないので過去と同じ。
無事ログインできたら成功です。下記のログイン画面はデザインカスタマイズを行った管理画面なので見た目は異なりますが、ワードプレスの操作画面なのでご安心ください。ログインできるか確認しましょう。
以上が「既存ユーザーのユーザー名」を強引にデータベース上で変更する手順です。
まとめ
今回は「ユーザー名」を強制的に変更する手順をご紹介いたしました。
注意点としてはデータベース関連を触る際はかならずバックアップを取っておくことです。普段から慣れている作業なのであればバックアップを取らずに作業を進めても構いません。もし誤ってデータベースを削除してしまったら今まで積み貯めてきたファイルも全部消えるので注意しましょう。
ワードプレスはWebサーバーに上がっているデータと、DB(データベース)サーバーに上がっているデータが異なります。画像やプラグインデータ、テーマデータなどはWebサーバー上に配置されますが各記事のテキスト情報やデータ同士を紐付けるための設定などはDBサーバー側で管理されているので重要なファイルとなります。
最後に
ミックスホスト以外のレンタルサーバーでも基本的な流れは変わりません。
注意点としてはユーザー名のみを変更しても「author」テンプレートで使われるURLは更新されない点です。たとえば、古いユーザー名が「old」だとして、新しいユーザー名が「new」だとした場合でもauthorテンプレートで使われるURL「example.com/author/new」は反映されません。
つまり、ユーザー名(user_login)はあくまでもユーザー名のみであって「example.com/author/old」は生きたままになります。ちなみにauthorテンプレートを読み込む設定は「user_nicename」で管理されています。もしテーマ側で「authorテンプレート」も使っている場合は上記の手順で「user_nicename」も同時に更新しておきましょう。なお「user_nicename」も「user_login」と同じ項目内で管理されています。
ワードプレスではすべてを1箇所で共通管理されていないのにも理由(セキュリティ的な目線)があるので、必要に応じて設定を変更してください。表面上は見えていない裏側で色々な連携が紐付けられていたり、シリアライズ処理を挟んだりと想像以上に細かいのでデータベースを直接触る場合は注意して作業を進めてください。
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