こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
どんな時代も“流行りすたり”があります。流行した後に定着するサービス(商品)もあれば、流行後すぐに消えてしまうサービスもあって、どちらに落ち着くかはその時代背景やニーズから決定する流れです。
カンタンに言えば流行りすたりは企業側が仕掛ける巧みなマーケティング手法の1つで経済を活性化させるためには必要不可欠な存在でもあるわけです。しかし、この話で大切なのは「常に新しいものを追っている人」ほど企業側のマーケティング通りに動く「理想的な消費者」になってしまっているという別角度の見方となります。
重要なのは「何が時代遅れで、何が最新なのか?」という目線ではなく「流行と定着の関係性を見抜く力」。下記ではワードプレスについての考察を解説していますのでぜひご一読くださいませ。
目次
ワードプレスは時代遅れと言っているあなたが知らないと損をする3つの考え方
最近は「Youtubeへの参入はもう遅い」とよく言われます。数年前からは「ブログはもう終わり」とも言われてたりとあらゆる情報が交錯しています。はたしてどの情報を信じれば良いのでしょうか?
本記事はワードプレスの利用を推奨しているわけではありません。しかし、下記のグラフ通り、毎年毎年ワードプレスの使用率が上がっている以上は「世界的にずっと注目されているシステム」と言えます。
上記は世界中で運営されているウェブサイトの“データ比率”です。ウェブサイトを大きく2つに分けると「更新管理システムが入っているタイプ」と「更新管理システムが入っていないタイプ」があります。
・更新システムが入っているタイプ(WordPress/Shopify/Joomlaなどのページ)
・更新システムが入っていないタイプ(システムはなく静的htmlで作られたページ)
実は「世界中で公開されているウェブサイトの38.5%がワードプレスで構築」されています。もしあなたが検索エンジンでサイトを10個見つけたとするとそのうち4つはワードプレスのサイトになる割合です。
5個中2個と考えるともうほぼ「1/2」と言ってもいいかもしれません。ちなみに39.4%は更新管理システム自体が何も入っていないウェブサイトなので、更新管理システムが入っているウェブサイト全体で見るとワードプレスは63.5%もシェアをとっていることになります。抜群の普及率ですね。
さきほど38.5%と言った数値もほんの少し前は37%だったので着実に上がり続けています。数年もすれば40%を超え50%になるのもそう遠くない未来かもしれません。当然ですが人気には理由があります。
1. ワードプレスはプラットフォームである
まず第一にワードプレスは「ブログ用の更新管理システム」です。ブログ更新システムではブログを運営しようが、動画配信サイトを立ち上げようが、どんなサイトを構築するかは「アイデア次第」です。
また、ブログには他社が0円で提供している「無料ブログ」もありますし、自身でレンタルサーバーを契約して独自ドメイン(example.com等)を設定する「広告が入らないブログ」もありますよね。
ワードプレスは後者の「広告を一切入れずに制限なくブログ(ウェブサイト全般)を運営するためのシステム」です。つまり、どういったサイトを構築して、何の情報を配信していくのかはあなた自身で決められます。しかし、一方で「無料ブログ」は提供している会社側の所有物になるためいつルール変更が起こるかわかりません。
こういった背景を何も考えず「ブログは終わった」と言っているのなら少し考えてみてください。ワードプレスはあくまでも「情報配信の仕組み(システム)」。構築したサイト内でブログ記事を書こうが、Youtube動画を貼って解説コンテンツにしようが、記事や動画を限定公開する会員制サイトにするもすべては自由。
つまり「ワードプレス=ブログ」ではなく結局は活用次第。ブログをアフィリエイトにつなげる方法と、ブログで案件受注につなげる方法ではウェブサイトの設計も180度変わります。この部分は人によっても認識がずれている場合が多く「ブログ」を表面的に理解している方も多いです。
カンタンに言えば、物事を「二分法(白か黒か・0か100か)」で語る人は視野が狭くなり本質を見失います。ワードプレスで「ブログを運営するかしないか?」の2択だけで考えずに、さまざまな活用方法があることを理解したうえで、あらゆる角度から柔軟に考える姿勢を持ち続けましょう。
2. 情報の届け方は文字・音声・映像の3つ
情報は「届け方」が限られます。もし「検索エンジンを使うユーザー」に対して「文字や写真」を届けたいならSEOに最適化されているワードプレスの出番です。しかし逆に「インスタグラムユーザー」に対して「画像」を見せたいのであればワードプレスよりインスタグラムの開設が近道です。
ここで意識するべきは“情報の届け方”は大きく「3つ」しかないという点です。1つ目は『文字(テキスト)』情報。そして2つ目が『音声(オーディオ)』情報です。最後3つ目が『映像(イメージ)』情報。
・文字情報(テキスト)
・音声情報(オーディオ)
・映像情報(イメージ)
少しわかりづらいので補足します。“情報”は中身に違いがあって、僕たちの手元へ届くときの形も異なります。たとえば「手紙(ブログも含む)」は『文字』ですが「ラジオ」は『音声』ですよね。
さらに「動画」は「音声と映像」の合わせ技です。映像は画像の連続表示でもあります。当然ですが「ブログやホームページ」には動画も差し込めるので、そう考えると文字(テキスト)情報だけでなく「音声+映像+画像」です。人がどういった情報を受け取りたいかはそのときどきで異なるという特徴があります。
たとえばお気に入りのお店からの“お知らせ”が「郵便ポスト」へ届くと「文字」で情報を受け取ることになります。仮にメルマガで告知が届いたとしてもそれは「テキスト情報」です。メールの中身に記事リンクや画像があれば文字と画像で情報を受け取ることになりますし、動画のリンクをクリックする場合もあるはずです。
最近は「これからは動画の時代だ!」と意気込む方も多いですが、決して自宅のポスト内で動画が再生されるわけではありません。きっかけはあくまでも「文字(テキスト)」であり、その先にまた異なった形で違う情報が意図的に存在しているわけです。5Gが本格的に始まっても常に「文字情報」がコアにあります。
3. 論評に時間を割かずコンテンツを作る
誤解を恐れずに言うと世の中はすべて「コンテンツ」で成り立っています。コンテンツを直訳すると情報。情報は形がないモノとして捉えがちですが形があってもなくても根元は常に変わりません。
ここからはさらに「抽象的な話」になるので、理解がむずかしい人もいるでしょう。少しだけ話がそれますが、物事を理解するときは『抽象度という考え方が重要』になります。ただし、抽象度が上がると「具体性は減る」ので話をなんとなくとしか理解できない人が一定数かならず出てきます。
会話でも何でも「抽象的に捉えられる人」は、具体性が下がっても軸(本質)を見逃さないので、より深い話に入れます。話がむずかしくなってきたので念のため一旦「抽象度」について補足しておきます。
▼抽象度とは?
動物 < 犬 < ペット < ポメラニアン < モコ(愛犬の名前)
右に行くほど抽象度が「低く」なります。カンタンに言えば「愛犬」の話であれば身近な存在なので理解できるけど、ポメラニアンやペットの話になると「愛犬とは関係のない話」として捉える人が増えます。
抽象度の高い捉え方ができる人にとっては「愛犬」も「犬」も「動物」もすべて共通性がある話なので会話が途切れません。そして、広い視野で物事を考えられる人は例外なしに「会話の抽象度が高い」です。
話を戻すと「ブログをブログとしか捉えられない人」と「ブログをコンテンツとして捉えている人」とでは物事の理解度がまったく違います。人間は抽象度が高くなるほど「自分とは関係のない話」として捉えます。その方が脳みその負担が軽くなるからです。つまり「抽象度が高い話=理解する難易度が上がる」ということです。
たとえば以下は「動画」の抽象度。抽象度が下がるほど具体的な単語になります。
動画 < 映画 < Vlog
ブログでも動画でも「コンテンツを作る人」は抽象度を上げると視野が広がります。
ただ、抽象度を上げると話を理解できない人が出てくるので、基本的に抽象度の低い話の方が「一般ウケ」しやすいです。当研究所ではあえて『抽象度を上げたコンテンツ』を作ることもあり難易度は高めです。
誰かにコンテンツを届ける際は「抽象度」を理解したうえで「どの抽象度で届けるのか?」という視点がポイントとなります。あえて抽象度を下げるのも良いですし、意図的に抽象度を上げても構いません。
もし「目の前に広がる景色」の抽象度を一気に上げると「惑星が浮かぶ宇宙」まで広がります。理解されている方にとってはシンプルですよね。かいつまんで省略して言うと結局は「視点の話」。
身近な話なら理解ができても、遠くの話はイメージができない人が多いのはこういった部分(視点)に影響されるからです。どんな物事に対しても「それは全然違う」と捉えるか「細部は違えど大枠は同じ」と考えられるかで成長する速度が変わるのは当たり前ですが、理解できても実行するのがむずかしいのが抽象性です。
抽象度の高い話を具体的にイメージできない層がいることを理解して、抽象度の低い話までに留める工夫を施すなど「抽象度」はコンテンツを作るうえでは見落とせない重要な視点となります。
まとめ
今回の記事はいつもと少し方向性が違うむずかしい内容になりましたね。自社型オウンドメディアの運営コンセプトなど、Webプロモーションのご相談をいただく際はよくお伝えさせていただく内容なので今回はあえて個別の記事にさせていただきました。分かりやすく言うと言葉には「階層」という考え方が存在するわけです。
会話を一回り大きく捉えることができると、視野が広がります。たとえば「ゴールを目指す選手」と「フィールドで最適な動きを指示する監督」の見ている部分が異なるように「抽象度」は使い方次第です。
しかし、1つ抽象度を上げると、会話についてこれなくなる人が多いのも事実なので、そういった部分にも目を向けながらしっかりとコンテンツを作っていきましょう。先述した通り「抽象度」は「理解する難易度」とも言い換えられます。来訪ユーザーの目指す未来や現在地を理解したうえで届ける工夫が大切です。
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