こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
本日はワードプレスのライセンス「GPL(GNU General Public License)」について解説させていただきます。ワードプレスはGPLライセンスだからこそ他社を大きく引き離して進化したという背景もあります。
有名な話ですが、数年前まではムーバブルタイプというワードプレスに似たCMSも人気がありました。しかし、ムーバブルタイプは個人使用に限り無料という少し特殊なライセンス形態だったので、商用利用が有料になるためワードプレスほど利用者が伸びませんでした。事業拡大とライセンスは想像以上に関係しています。
一方でワードプレスは商用利用可能でどんな使い方をしてもOKな「GPLライセンス」です。解説によっては他社テーマを無料転売しても良いといった受け取り方もできるので良し悪しの基準判断がつきません。
本日は「GPLライセンス」の考え方と基本ルールについてご紹介いたします。
ワードプレスのテーマ購入者はGPLライセンスで転売が許されるのか
結論から言うとルール上で「転売は許可」されていますが実質できません。一言で「GPLライセンス」と言ってもテーマには「デザイン(CSS)」と「ロジック(PHP)」が含まれているのが理由です。
ワードプレスはPHPのみではない
ワードプレスは主にhtml、css、javascript、php、dbの5つで出来上がっています。そしてこの5つのうちcssがデザイン(見た目)の役割を果たします。細かく言えばhtmlにも多少デザインは含まれますがhtmlは検索エンジンが構造を理解できるマークアップ用の言語として使われます。htmlの外観を整えるのがCSSでありデザイン部分を補っている言語。ワードプレスはPHPだけでなくさまざまな言語で作られています。
一部の言語はGPLに含まれない
テーマではかならずデザインがCSSで記述されています。それもCSSは数百行では収まらずテーマによっては数万行に至ることもあります。パソコンでのレイアウト、スマートフォンでのレイアウト、タブレットでのレイアウトなど閲覧する端末の解像度(横幅)に合わせてデザインするので細かな調整が入ります。
独自ライセンスを適用するサイト
テーマは開発先によってGPLに乗っ取らず独自のライセンス形態を提供している場合があります。しかし、基本的にワードプレスの運営元「オートマティック社」は独自ライセンスを許可していません。
ワードプレスの本体が「GPLライセンス」で提供されている以上は、たとえどんなテーマであってもワードプレスなしで動作しない状況を考えると「GPLで配布されること」が基本になると言っています。ただ、販売サイト側は「GPLでは商売がやりづらい」と感じている方が多いのも事実なので線引きが難しいところです。
もし「GPLライセンスで配布」していると明記されていても、CSSを含むレイアウトなどデザイン部分がどういった扱いになっているのかはわからないため『勝手に転売する行為は避けたほうが安全』でしょう。
まとめ
テーマ自体が「GPLライセンス」であれば転売したいという気持ちが沸いているのは仕方ありません。しかし、CSS(レイアウトやデザイン)に重きを置いているテーマもありますし、逆のテーマもあったり、適用されるかどうかは開発者次第という部分もあります。GPLライセンスの適用範囲を正しく理解しておくことが大切です。
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