こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
本日はワードプレスの記事を別のワードプレスサイトに移動させる手順をご紹介いたします。ウェブサイトを丸ごと移転するのではなく「記事だけを移動させたい」という方もいらっしゃるようでリクエストがあったので記事にさせていただきます。
長くなるので先にざっくりと概要の手順を記しておきます。手順で言えばたったの6つです。
1. 移動させる記事を「移動用」カテゴリーに入れる
2. カテゴリー「移動用」に入れた記事データをエクスポートする
3. 記事に使っている「メディア」データもエクスポートする
4. 記事データとメディアデータをインポートする
5. インポートした記事を「公開」から「下書き」に変更する
6. 記事内のドメインを新しいドメインに置き換える
手順は以上です。キャプチャを使って説明するとかなり長くなりますが、1つずつご説明させていただきますね。
目次
1. 移動させる記事を「移動用」カテゴリーに入れる
まずは「投稿 > カテゴリー」に移動しましょう。
そして記事を絞ってエクスポートするために移動用のカテゴリーを作成しておきます。名前は「移動用」としました。
スラッグは「moving」で設定して親カテゴリーは「なし」でOKです。入力できたら「新規カテゴリーを追加」をクリック。
右側に「移動用」カテゴリーが出来上がりました。
次に「投稿 > 投稿一覧」で移動させる記事を、上記で作成したカテゴリー「移動用」に関連づけます。
移動させる記事タイトルに共通の文言が入っている場合は「キーワード」で絞り込みましょう。もし「共通のタイトル」がない状況であれば、移動させる記事のタイトル頭文字に「【移動】」などと文言を足してから、キーワード「【移動】」で投稿を検索すれば該当記事だけに絞れます。
絞れたらチェックマークを入れて全記事を選びましょう。
一括操作で「編集」を選びます。
編集を選んでから「適用」をクリック。
そして追加したカテゴリー「移動用」にチェックを入れてます。
そして「更新」をクリック。
更新が完了したら以下のメッセージが表示されます。
投稿一覧で該当記事を見るとカテゴリー「移動用」が追加されていますね。
カテゴリー「移動用」に追加する作業は以上で完了です。
2. カテゴリー「移動用」に入れた記事データをエクスポートする
では記事をエクスポートしていきましょう。管理画面の「ツール > エクスポート」をクリック。
すると下記の画面が開きます。
投稿を選んでカテゴリーに「移動用」を選びます。
下記の状態になったら「エクスポートファイルをダウンロード」をクリック。
するとインポート用のxmlファイルがダウンロードできます。
記事データのエクスポートは以上で完了です。
3. 記事に使っている「メディア」データもエクスポートする
次に「メディア」を選んで同じように「エクスポートファイルをダウンロード」をクリック。なお「開始日時」と「終了日時」は、移動させる記事に使っている画像ファイルをアップロードした月の範囲に絞ってください。アップロードした月は「各記事の作成日」から逆算できますので確認しておきましょう。
メディアデータのエクスポートは以上で完了です。
4. 記事データとメディアデータをインポートする
次に上記手順「2」と「3」でエクスポートしたデータをインポートしていきます。記事をインポートしたい側のワードプレスへログインしましょう。ログインができたら管理画面の右側にある「ツール > インポート」をクリック。
そして「インポーターの実行」をクリック。もしインポーターツールがインストールされていない場合は追加用のリンクが表示されるので進めてください。
次に「ファイルを選択」を押してダウンロードフォルダにあるインポート用のデータを選びましょう。
先にダウンロードした方が「記事データ用のxml」なので先にインポートしていきます。選んだ状態で「開く」をクリック。
下記の状態になったら「ファイルをアップロードしてインポート」をクリック。
インポート設定画面が出てくるのでセレクトボックス(プルダウンメニュー)で所有者のユーザー名を選択。
下記では「WPホームページ研究所」を選択しました。念のため添付ファイルのチェックマークを有効化した状態で「実行」をクリック。
下記のメッセージが表示されたら完了です。
そして再度インポートを進めて次は「メディアデータ用のxml」を選んで「開く」をクリック。
記事のインポートと同様にユーザーを選んで、チェックマークを入れて、実行をクリック。
下記のメッセージが表示されたら完了です。メディア数が多すぎる場合は以下のメッセージが表示されず終わってしまう場合があります。大半は正常に追加されていますので気にする必要はありませんがその際は同じ「メディアデータ用のxml」を選んで「実行」してください。すでに存在していますと表示されればOK。画像データが重複してインポートされる心配はありませんので不安な場合は何度か試しましょう。
インポート作業は以上で完了です。
5. インポートした記事を「公開」から「下書き」に変更する
インポートした記事は公開されているのでまずは非公開にするために「公開」から「下書き」へ変更していきます。管理画面の「投稿 > 投稿一覧」をクリック。
そして「カテゴリー一覧」のセレクトボックス(プルダウンメニュー)でカテゴリー「移動用」を押しましょう。
カテゴリー「移動用」を選んだ状態で「絞り込み検索」をクリック。
そして、全てが選ばれるチェックマークを押したら「一括操作」を「編集」にして「適用」をクリック。
ステータスを「公開」から「下書き」へ変更したら「更新」をクリック。
下記のメッセージが表示されたらOKです。
6. 記事内のドメインを新しいドメインに置き換える
では最後に記事内のURLを移動先のウェブサイトURLに置き換えましょう。記事内のURLは移動元のままになっているので入れ替えなければなりません。移動には前回にご紹介したプラグイン「Search Ragex」を使います。以前に記事にしたのでインストール手順は下記をご参照くださいませ。
インストールが完了したら「ツール」に「Search Regex」が追加されるので「Search Regex」を選択。
そして、記事内にある「画像へのパス(古いドメイン)」を目視で確認しておきます。
確認ができたら「https://example.com/wp-content-uploads/2020/01/以下省略」の赤文字部分を右クリックでコピーしておきましょう。後ほどSearch Regexで赤文字部分を検索して共通部分のURLとして一気に置き換える必要があります。Search RegexはDBを直接置換するツールなので扱いは慎重に。
コピーした文字「example.com/wp-content-uploads」を「Search pattern」に入れたら「Search >>」をクリック。
すると該当記事がヒットします。以下では135件が見つかりました。移動させた記事以外の記事がヒットしていたらまずいので何度もチェックしておきましょう。
もし問題がなれば以下のように指定しましょう。下側の「Replace pattern」は移動させた側のドメインに置き換えます。間違いがなければ「Replace & Save >>」をクリックして一斉置換を実行。
無事成功すると135件の文言置換が一気に実行されます。
そして最後に「記事のインポート作業」で追加されてしまったカテゴリーを削除していきます。ただ、いきなり削除すると追加した記事の所属カテゴリーが消えて記事たちが「該当カテゴリーなし」で迷子になってしまいます。そのため削除する前に1つをカテゴリーを付与しておきましょう。
手順は「投稿 > 投稿一覧」から「カテゴリー一覧」を「移動用」に絞った後、一括操作で「編集」を押して、お好きなカテゴリー「例)テーマ」を選びます。
カテゴリーを追加した後に不要なカテゴリーを削除していきましょう。同じく「投稿 > カテゴリー」に入って不要なカテゴリーを選んで、セレクトボックス(プルダウンメニュー)で「削除」を選択してから「適用」をクリックして完了です。
以上で記事の移動が完了です。慣れると数時間で完了する作業ですが、初心者さんであれば半日以上かかるかもしれません。ワードプレスは触り続けているとどんどん慣れるので最低でも1日1回は管理画面に入るのがベストです。もし気になるメニューがあったらググったり調べてみると勉強になるのでぜひ。
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