
WPホームページ研究所運営サポートチーム監修のオムスビ(@OMUSUVIcom)です。
ワードプレス初心者さんが失敗しないマニュアルをご用意させていただきました。最近よくご相談をいただく内容が「初心者さんとエンジニア間で想定していないトラブル」だったので解決策を記しておきます。
目次
【必読】ワードプレスの初心者さんがはじめに読んでおきたい指南書
すごく基本的な部分から触れていきます。本記事では技術的な話は省略いたします。
1. 誰が作るのか問題
ワードプレスを立ち上げるとなるとまず以下2つの方法があります。
A. 自分自身で立ち上げる
B. プロのエンジニアに依頼する
もし自分自身で立ち上げる場合は注意点が増えます。エンジニアなら事前に考慮できる部分も知識が浅ければすべてをスルーしてしまうからです。ただ、エンジニアと言っても経験値の差が大きく影響します。
・設置するサーバーをどうするのか?
・快適な速度で閲覧できる環境なのか?
・今後の更新作業は誰が行うのか?
格安サーバーを契約すると月末にアクセス上限に達してページが開けなくなる現象が起こります。基本的に安かろう悪かろう。とはいえ安くてもパフォーマンスが良好なサーバーもあるので一概には言えません。
2. 運営するテーマの問題
今後の更新作業には「記事の作成・ワードプレス本体の更新・プラグインの更新」などあらゆる更新作業が含まれています。もし仮にすべてを自分自身で行うならざっと仕組みを理解しておきましょう。
そこで以下のパターンに分かれます。
C. 標準のテーマを使うのか?
D. 外部のテーマを使うのか?
標準テーマはワードプレスに元からインストールされているテーマです。そして「D」の外部テーマは無料有料問わず第三者が作ったテーマを使うという意味。どちらを選択するのかで少し未来が変わります。
3. 子テーマ化の問題
さらに併せて上記「C」と「D」のどちらを選んだとしても「子テーマ化」したうえで運営するのか「親テーマ」のままにするのかも重要となります。子テーマ化をしないならカスタムはむずかしくなります。
子テーマは親テーマの分身です。以前に子テーマについて記事を書いていますのでぜひご参照ください。
つまり、ざっくり言えば「親テーマのまま」ではワードプレス本体のアップデートが入ったらこれまでカスタマイズ(functions.php関連)していた内容がすべて白紙になってしまう可能性があります。
ワードプレス本体をアップデートすると付属の標準テーマもすべて元へ戻るのが原因ですね。標準テーマを子テーマ化せずにカスタムしていくならワードプレス本体の更新作業は控えなければならなくなります。
4. カスタマイズの問題
ワードプレスでサイトを運営する最大のメリットは「自由な機能追加」にあります。
仮に「会員制のブログサイトにする」のも「ユーザー参加型の書き込みサイトにする」のも「自動返信メール付きのお問い合わせフォームを導入する」としてもすべてはプラグインでカスタマイズが行えます。
そこで注意しなければならないのは、仕組み上で「テーマ側に手を加えなければならない場合」がある点。カスタムを行う内容によっては読み込む優先順位があるのでテーマ側のカスタムが必要になるわけです。
E. 親テーマ側のfunctions.phpを修正
F. 子テーマ化してから子テーマ側のfunctions.phpを修正
この2択になったら多くの方(または依頼先のエンジニア)は作業が早い方を選びます。気の利いたエンジニアは将来性を考慮して「F」を選ぶでしょう。しかし、作業賃が安ければ「E」かもしれません。
5. 対応エンジニアの問題
実は「E」と「F」にはさらにもう1パターンの「G」があります。
E. 親テーマ側のfunctions.phpを修正
F. 子テーマ化してから子テーマ側のfunctions.phpを修正
G. カスタム専用のプラグインを作って優先度を考慮したうえでfunctions.phpでカスタマイズする
少し話がややこしくなってきましたが、安全に安全を考慮すると、色々な方法があるということです。
たとえば「バイクや車を改造する」ときも、スピード優先でパーツをつけたまま色も気にせず板金するか、細部の仕上がりを考えてパーツを外してさらに純正色で塗るのかなど選択肢がありますよね。
下地としても「サーフェイサーを吹く」のか「ミッチャクロンだけで進めてしまう」のか「両方とも使う」のかなどなど。サーフェイサーだけでも数回に分けて塗り重ねるのかといったパターンもあるわけです。
全部が舞い戻っちゃった人の話
上記の「1〜5」で話した内容を一切考慮せずに「ワードプレスの本体やプラグインのアップデートをかける」とこれまでカスタマイズしてきた中身がすべて水の泡です。バックアップがあるサーバーを使っていればまだ戻せる可能性もありますが、もしバックアップ機能がなかったり、動いてないならあきらめるしかありません。
勉強代としては少し高いですよね。ただ「誰が悪いのか?」といった話ではなく、すべてを考慮できるエンジニアにしっかりと意図を伝えてから対応してもらったのかどうかというのが論点になります。
言ってしまえば「何でもできる」というメリットは状況次第でデメリットにもなりえるわけです。
事前の設計さえ間違えなければOK
ここまで話すと「ワードプレスで作らない方がいい?」と捉える人もいるでしょう。
そうではありません。ワードプレスでしか構築できないサイトはたくさんあります。わかりやすく言えば「車の免許を取った初日に初心者マーク付でスーパーカーに乗ることにはリスクが伴う」という話です。
もしスーパーカーを乗りこなせる事前知識や知恵があればトラブルにはなりません。
まとめ
前回にワードプレスの使い方をざっとまとめた記事もありますのでぜひ併せてお目通しくださいませ。
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