
WPホームページ研究所運営サポートチーム監修のオムスビ(@OMUSUVIcom)です。
こんな疑問にお答えしていきます。
目次
最短で売れるネットショップにはどのショッピングカートが最適か?
本記事の内容
- これから物販に取り組むのでネットショップを始めたい
- ネットショップのカート種類が多すぎて何が良いかわからない
- できるだけ早い段階でショップの売り上げを確保したい
大きく3つあるショッピングカートの種類
IT業界を15年ほど経験してきて過去にあらゆるネットショップを運営してきました。
自社サーバー型からレンタルカート型、ショッピングモール型まで一般的なショッピングカートはすべて運用経験があります。月額費用が安いのは自社サーバー型。有名なシステムはワードプレスのプラグイン「WooCommerce」があります。サーバー上にカート機能をインストールしてショップ運営をするのでカートのレンタル費用はかかりません。ただ自社サーバー運用なのでセキュリティ対策は技術者が行います。
次がレンタルカート型。有名サービスは無料なら「BASE」。有料なら「ショップサーブ 」。レンタルカート型では運営母体が別にあって大元のシステムを提供しています。簡単に言えば『1つめに紹介した自社サーバー型でカートを運営している会社』がシステムを又貸しする仕組みです。
そして、最後がショッピングモール型。ショッピングモール型は楽天市場やAmazonのように1つの場所に複数のお店がオンラインに集まったインターネット版モールです。カートを「レンタル」する点は上記の2つめと同じですが『1箇所にお店が集まっている』ためモール側が顧客を抱えているという特徴を持ちます。
ショッピングモール型は店舗で言えば「イオン」や「アリオ」内にお店を出す感覚です。大規模なモールにはすでに多くのお客様がいるのでそのなかでショップを出せる点が最大のメリットとなります。
ショッピングカートの種類まとめ
インターネット上に専用のショップを立ち上げるには「自社サーバー型」「レンタルカート型」「ショッピングモール型」と3つの手段がある点をご紹介させていただきました。念のためさきほど記述した3種類を再度まとめなおしておきます。補足として各々で有名なカートサービスも洗い出しました。
▼自社サーバー型
WordPress(WooCommerce/WelCart)/EC-CUBE/Magento…など
▼レンタルカート型
BASE/Stores.jp/MakeShop/Shopify/ショップサーブ/リピスト…など
▼ショッピングモール型
楽天市場/Yahoo!ショッピング/Amazon…など
ネットショップを構築して最短で売り上げるには?
もうネットショップを開店しただけで商品が売れる時代ではありません。理由はシンプルに「ネットショップの数が増えすぎたから」です。10年前であればまだ誰もインターネット上にショップを持っていなかったのでお店をオープンさえすれば売れましたが、スマホ時代を生き残るには適切な販売戦略が必要です。
もしインターネット上のショッピングサイトで継続的に売り上げを生み出し続けたいならカートページとは別に『販売専用の営業ページ(ランディングページ)』が必須です。これほどたくさんのネットショップが揃ってしまった現在では「販売の営業ページなし」で商品が売れることはほとんどありません。
カンタンに言えば「ランディングページ」はインターネット版の営業マンです。当たり前ですが人(営業)を雇う必要はないので一度作りさえすれば継続的に成果を生みつづけます。さらにランディングページなので第三者のモチベーション管理も不要で、無駄な人件費もかからずコスパ自体は非常に高いです。
ネットショップの販売時に必要なサイト構成とは?
ネットショップで安定した売り上げを生み出すには「販売サイト」と「決済方法」と「集客手段」の3つを決定しなければなりません。下記に各々の代表的な手法をピックアップいたしました。
▼販売サイト
ランディングページ
▼決済方法
外部リンク方式(無料)
▼集客手段
オウンドメディア運営
上記なら運営にかかる費用は「ランディングページをアップするサーバー代(月数百円)程度」です。ただ決済が「外部リンク方式」のためランディングページから飛んだ先でカートを使うのでお客様が離脱しやすいです。
もう1つ言えば「オウンドメディア運営」では人を集めるまで時間がかかります。
もし売り上げ確保を急がないなら最適な構成です。事前にランディングページを作り込めばネット経由での売り上げが見込めなくても名刺を片手に営業活動すればオフライン経由の売り上げも見込めます。
ランディングページがあれば「サイトのURLを告知するだけ」なので非常に効率的です。逆にランディングページがなければ『あなた自身が会う人全員に同じ回数の営業トークを繰り返す必要がある』ので時間効率を考えればランディングページの準備はもはや必須とも言えるでしょう。Web集客の基本中の基本です。
理想的なショッピングカート運営について
ここからは「可能な限り最短で売り上げたいならどのショッピングカートを導入すれば良いか?」という部分に焦点を絞って『ショッピングカートの選び方』を詳しくご紹介いたします。
予算が十分に割けるなら以下の構成が最適です。
▼販売サイト
ランディングページ
▼決済方法
ページ埋込み方式(有料)
▼集客手段
リスティング広告
さっきと変わったのは「決済方法」と「集客手段」の2つ。ページ埋込み方式ならランディングページ内でクレジットカード決済が完了します。つまりカートへ追加から決済まですべてがその場で完結。画面も別のページに切り替わらないので閲覧者が違和感なく安心して購入できます。
そして「リスティング広告」はGoogleやYahoo!の検索結果やYoutubeに広告を出す方法です。クリック課金型なので広告予算はアクセス毎に消費されますが、お店をオープンした後に販売ページ(ランディングページ)を用意したらすぐに大量のアクセスをページ側へ流しこめる仕組みです。
広告を出せばあなた自身が全国各地へ奔走して営業しつづける必要もなくなります。正しくは『月に消費する広告予算をいかに大きくできるか?』と『販売ページ(ランディングページ)の精度をどうすれば今よりも高められるか?』という2つの取り組みだけに注力できる環境と言えます。
決済方法によって異なる料金体系について
先述した通り決済方法は無料と有料と2種類があります。外部リンク方式であれば無料で、ページ埋込み方式なら有料です。無料ではカートが別画面に切り替わるので離脱しやすく、有料ならその場で完結するので安心感があります。当然ですがおすすめは2つめの「ページ埋込み方式」。人によっては別のページへ飛ぶだけで「違うサイトになった!」と勘違いして画面を閉じてしまう人がいるからです。
集客手段次第で「必要な費用」もまったく違う
実は集客には2つしか選択肢がありません。費用をかけるか時間をかけるかです。もし集客にお金をかけたくなければ小さくオウンドメディアを育てる(時間をかける)以外に方法はありません。
しかし、仮に月10〜50万円程度の予算を割けるのであればリスティング広告を経由して販売専用ランディングページへ一定のアクセスが確保できます。もし1クリック5円のキーワード単価なら1万円毎に2000ユーザーも「ランディングページ」へ流し込めるわけです。結果は「成約率次第」です。
仮に5万円かけられるなら5倍で10000人。たった5万円の広告費用で毎月1万人がランディングページに訪れると考えるとリスティング広告の秘めたパワーを想像しやすいかもしれません。
もちろん、キーワード単価はさまざまなので数円程度から数十円、数百円だってあります。しかしこの段階で重要なのはリスティング広告を消費する額でなく「何を使って集客するのか?」です。
では上記を簡単に再度まとめてみましょう。
▼販売サイト
ランディングページ
▼決済方法
外部リンク方式 or ページ埋込み方式
▼集客手段
オウンドメディア運営 or リスティング広告
なんとなくイメージが湧きましたでしょうか?今は「スマホの時代」なのでランディングページも持たずにインターネットで物販を始めるという奇特な方はほぼいませんが、重要なのは「決済方法」と「集客手段」に何を選ぶのか?という目線。マーケッターとしての販売戦略が必要です。
理想はリスティング広告を回しながらオウンドメディアを育てるという選択。もっとも成果を出されているお客様は9割型でリスティング広告とオウンドメディア運営に同時進行で取り組みます。
繰り返しになりますが本来は「お金も時間も両方かける」というのがあるべき姿です。リスティング広告をぶん回しながら同時にオウンドメディアも構築して少しずつ予算の割り振りをオウンドメディアに寄せていくというのがマーケッターの目線としては「賢い判断」と言えるでしょう。
有料ショッピングカートが持つ独特のメリット
有料カートは基本的に高機能です。月額も1万円程度なので低価格ですが価格面よりも機能性がすごく優れています。たとえば、今流行りの「サブスクリプション(定期払い)」に標準対応しています。つまりあなたが販売したい商品の定期決済にも最適化された高機能なショッピングカート。
実は定期配送に標準対応かつランディングページ内で決済が完結するショッピングカートシステムというのは現段階では数個しかありません。最近でこそ定期購入に対応しているカートは増えてきましたがまだランディングページ内での一体型決済に対応しているカートはほぼ見つかりません。
下記に該当する条件なら間違いないでしょう。
- 定期便での購入に対応したショッピングカートを探している
- すべてを比較している時間はないので月額料金は最安値が良い
- 無駄な費用は抑えつつ出来るだけ効率的に販売していきたい
どのレンタルカート(有料)が定期便購入かつランディングページ内での埋込み決済に対応しているかを下記にざっとまとめなおしますね。
まとめ
ネットショップは複雑なので想像以上に説明が長くなってしまいました。ただ、しっかり読み込めばそれほど難しい内容ではありませんので時間をかけてじっくり目を通してみてくださいませ。
無料の場合
ランディングページもオウンドメディアも自分で作れば費用は一切不要です。お金をかけられない分たっぷり時間をかけるという原始的な方法です。残念ながらすぐに売り上げは立ちません。
無料版のレンタルカートは圧倒的にBASEがおすすめ。一部有料の競合「Stores.jp」もあってBASEは手数料が6.6%と少し高めですがStores.jpと比べても完全に無料なのでぜひお試しくださいませ。
▼販売サイト
ランディングページ
▼決済方法
外部リンク方式(無料)
※BASEが最適です
▼集客手段
オウンドメディア運営
有料の場合
やはり無料カートは有料には敵いません。無料ではランディングページ内で決済が完結できず来訪者を無駄に迷わせます。しかし、有料のカートなら定期便に対応かつランディングページ一体型で決済ができます。ちなみに僕たちは価格面や機能性を考慮してリピスト一択だと考えています。
▼販売サイト
ランディングページ
▼決済方法
ページ埋込み方式(有料)
※リピストがおすすめ
▼集客手段
リスティング広告
さらにリピストなら購入確認画面で『お得な定期便を表示させる』という機能も使えます。購入意思が確定したあとで定期便の購入を提案できる機能はマーケティング的にもベストです。先に複数の商品を見せられるより「買う意思を持った直後の方が財布の紐が緩くなる」点は見逃せません。
最後に
長くなったので再度内容をまとめておきます。
ネットショッピングを運営していく上で大切なのは「販売サイト」「決済方法」「集客手段」。販売サイトのランディングページは必須条件です。次に「決済方法」を確定する。月額費用が無料のカートがよければ外部リンク方式(決済時はランディングページから別カート画面へ飛ぶ)のみ。
逆にランディングページ内で決済を完結させるなら「ページ埋込み方式」。その場で決済が完了する代わりに月額1万円程度は必要。その分、毎月の自動課金ができる定期決済も使えたり高機能なカート。ランディングページ一体型決済では画面も切り替わらないので安心感は高い。
そしてランディングページにアクセスを流す集客手段。オウンドメディアは記事を書いて検索エンジン経由でアクセスを集める。リスティング広告はGoogleやYahoo!のクリック型課金広告。
こうやってまとめなおすと無料も有料も一長一短ですね。少し厳しめに言わせてもらうとネットショップを無料で始めたいと考えてる時点でほぼ100%の確率で失敗します。正直、クライアントの要望でとりあえずオープンできればいいなどではない限り無料カートを選ぶメリットはありません。
無料カートと有料カートには圧倒的な差があります。ランディングページからカート画面が外部へ飛ぶ時点で多くのユーザーは怖くなって購入を止めるのが現実です。お客様は初心者の方が大半なのでインターネット上で買い物をする行為自体に慣れていません。ネットショップを運営するのであればお客様目線をいつまでも忘れずに、手間を最小限に減らす工夫や努力も必要不可欠です。
これほどネットショップが乱立してしまった今は他社と明確な「差別化」をできた人が勝ちます。さらに目立つ差別化にはランディングページが絶対的に必要です。簡易的な説明文のみで取り扱い品を登録していけば商品が勝手に売れていく時代は10年前に終了しました。もしネットショップの立ち上げで悩まれているのであればお問い合わせフォームからお気軽にご相談くださいませ。
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