
WPホームページ研究所運営サポートチーム監修のオムスビ(@OMUSUVIcom)です。
ウェブサイト運営で必要な「独自ドメインの設定」は意外と奥が深いです。設定次第でドメイン評価が分散する原因になったりあえて1箇所に評価を集中させることもできます。下記で解説させていただきます。
ウェブサイトで最適なサブドメインを設定するには?
まず前提として独自ドメインで重要なポイントは2つあります。
1. どういった独自ドメインの種類を取得するのか?
2. ウェブサイトに適用するドメイン形式の使い分け
ドメイン種類については以前にも記事にしているのでリンクを貼っておきますね。
本記事ではサブドメインを使う場合の注意点について解説いたします。
ウェブサイトに適用するドメイン形式の使い分け
以前「ドメインとサブドメインの関係性」をまとめた記事をお届けいたしました。重要なのは「www」がサブドメインという点ですね。つまりカンタンに言えば下記2つは検索エンジンにとって別物となります。
A. https://www.example.com
B. https://example.com
そこで上記それぞれのアドレスを統一する処理が必要です。
1. URLを統一する手順
運営URLの基本としてwwwありなしのどちらかでの共通化が推奨されています。SSL証明書の発行を正式に完了させてその後サーバー側に指定ファイルを設定すればドメイン表記を1つに絞ることができます。
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www\.example\.com)(:80)?
RewriteRule ^(.*) https://example.com/$1 [R=301,L]
上記を「.htaccess」としてドメインルートに配置するだけでOK。正しく適用されると「wwwあり」にアクセスがあったら自動で「wwwなし」で「https」に統一されたURLに切り替わるという仕組みですね。
2. 異なるサブドメインを使う場合
実は「www以外」のサブドメインを設定する場合の取り扱いは注意点があります。
・https://blog.example.com
・https://example.com
先述した通り上記は検索エンジン上で「異なるウェブサイト」として扱われます。もしドメインの評価を一箇所に集中させたいなら「blog」といったサブドメインは使わない方がいいケースもあるわけです。それぞれのURLで個別ページを開く必要がある状況ではあえてサブドメイン型を避けるという考え方も覚えておきましょう。
仮にサブドメインを使わず下記のディレクトリ型(/blog)とすれば問題ありません。
・https://example.com/blog
サブドメインはショップなど公式サイトのドメインと個別としたい場合に使うのが望ましいという意味ですね。
・https://shop.example.com
上記の通りサブドメインは個別で認識される仕組みなので使用する場合は意図的に設計しなければなりません。
3. グローバル展開する場合
将来的にウェブサイトをグローバル化するならディレクトリ型がおすすめです。下記も併せてご参考ください。
上記リンク先の記事でも「プロジェクトをわけたいならサブドメインを使う」という記述箇所がありますよね。仮にブログをサブドメイン型で運営するなら公式サイトとの関連性がなくなってしまいます。ショップであればあえてディレクトリ型を避けてサブドメイン型にするといった見せ方もあるのですべては設計次第です。
まとめ
本日は「サブドメインの使い分ける基準」をご紹介いたしました。
取得した独自ドメインをうまく活かすには少しだけ専門的な知識が必要になります。ドメイン評価が散らばるとせっかくの成果を取り逃がすことにもなりかねません。サーバー上の設定を間違ってしまったばっかりに努力が水の泡になるのも困ってしまいますよね。ドメインの運営設計はミスなく確実に行っておきましょう。
本記事がご参考になれば幸いです。