特定バージョンのワードプレス環境に独自カスタマイズをする注意点

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こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。

以前に「ワードプレスのカスタマイズを外部に依頼するポイント」を解説させていただきました。詳しく言えば依頼前から仕様を把握して動作チェックを念入りに行うという内容です。今回は特定のバージョンを使っている場合でカスタマイズをする場合の注意点をご紹介いたします。詳しくは以下にまとめておきますね。

特定バージョンのワードプレス環境に独自カスタマイズをする注意点

ワードプレスでは本体のバージョンアップがトラブルの元になります。理由は導入しているプラグインが最新版のWordPressに対応していない可能性もあるからです。また、ワードプレス本体を更新せずにプラグイン側のみアップデートするのも危険。プラグイン側が古いWordPressを動作対象外にするケースもございます。

1. 更新作業は慎重に行うのが基本

ワードプレスは納品された状態からはなるべくバージョンを変更しない方が安全です。もちろん、セキュリティ強化が中心のマイナーアップデートであれば大きな影響はありません。以前に「バージョンアップの違い」についてそれぞれのバージョンアップの違いをまとめた記事もあるのでぜひ併せてお目通しください。

結論を言えば「セキュリティアップデート」でとどめておくのが安心ですね。

とはいえ管理画面内をチェックしてたくさんの更新通知が届いていると几帳面な方であればあるほど更新作業を行いたくなるはずです。スマホのOSアップデートやアプリの更新を行う感覚にも似ていますよね。

2. 意外と大変な動作チェック

基本は「運営者側での事前テスト検証」に委ねられています。

たとえばスマホであれば特定アプリの更新を行なってもスマホ本体側のOSが最新アプリに対応していなければ自動でアップデートのキャンセルが入ります。カンタンに言えば「スマホ本体が非対応だったので自動で停止」される仕組みです。しかし、ワードプレスは現時点でそういった機能は搭載されていません。

つまり、管理画面からワードプレス本体のアップデートを行なっても各種プラグイン更新を行ったとしても片側が非対応だからキャンセルされるわけでもなく当然のごとくそのままアップデート処理が走ります。

そして結果的に「アップデートしたけど動かない」とか「ウェブサイトが表示されなくなった」というトラブルに発展するわけです。将来的に自動停止処理が入るのかもしれませんが今は残念ながらありません。

3. 同じサーバー環境を準備する

可能であれば本番サーバーとまったく同じ環境を作ってから検証してください。

そのうえで念入りにテストを行ってクローンサイトを構築すればOKです。もちろん、一般には公開されていないローカル環境でのみ動かしてもらっても構いません。重要なのはデータを完全に複製することです。

・サーバーOS
・PHPバージョン
・データベース

運営しているサーバーの仕様と可能な範囲で一致させておけば問題が発生する確率もぐっと下がります。

まとめ

本日は「限られたバージョンでテストする際の注意点」をお届けいたしました。

ワードプレスで運営を続けていると更新が溜まっていくのでついついアップデートしたくなりますが基本的にはセキュリティアップデートまでにして現状維持するのがもっとも安全です。もちろん、安全という意味合いも広くて「サイト運営者側になるべく余計な出費が発生しないように」という見方をした場合のみに限ります。

理想を言えば都度アップデートに対応する方がサイトとしてのレベルは高くなりますが新しい機能に準拠してもウェブサイト側が活用していなければ急いで準備する意味もなく蛇足的になるのかもしれません。

本記事がご参考になれば幸いです。

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