こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
先日に情報収拾用で「スクレイピングAPI」を試していました。そしてせっかくならこの機会に新しいフレームワークを学んでみようと軽量なPHPフレームワークを調べた結果「Slim」にたどり着きました。
Slimはその名の通りシンプルな構成で無駄を省いたフレームワークです。一般的にマイクロフレームワークと呼ばれています。カンタンに説明しておくとフレームワークには大きく以下の2種類があります。
1. フルスタックフレームワーク
2. マイクロフレームワーク
フルスタックフレームワークはワードプレスのようにたくさんの機能が積まれたフレームワークです。最近の主流で言えば「Laravel(ララベル)」や「Symfony(シンフォニー)」が有名どころ。
そしてマイクロフレームワークは最低限の機能を積んだ高速かつ軽量なフレームワーク。当記事でご紹介している「Slim(スリム)」以外だと「Lumen(ルーメン)」や「Phalcon(ファルコン)」があります。
ちなみに「Lumen」はフルスタックフレームワークのLaravelをベースに作られたマイクロフレームワークです。フレームワークの使い分けとしては小規模な開発にはマイクロフレームワークが使われます。
マイクロと呼ばれるほど無駄を削ぎ落としたシンプルな構成が使いやすいからです。
軽量なPHPフレームワーク「スリム(Slim)」を導入する方法
SlimのインストールにはComposerを使います。Composerのインストール手順は以下をご参照ください。
インストールするためのコマンドが以下です。バージョン3を指定してスケルトンごと作成しました。
composer create-project "slim/slim-skeleton=~3.1" myapp
もし「Xcode」がPCに入っていなければ以下のメッセージが表示されるので進めてください。ちなみにXcodeはアップル社が提供しているMac OS環境でソフトウェアを開発するための正式ツールです。
続けるには「同意する」を押しましょう。
ソフトウェアダウンロードが始まります。
無事「Xcode」のインストールが終わったら「完了」を押して閉じてください。
すでに「Xcode」が入っている場合は上記のメッセージは出ないのでスルーしてください。さきほどのSlimをインストールするためのコマンドが正常に動いたら下記の通り新しくプロジェクトが作成されます。
その後、ターミナルに以下のコマンドを入力してディレクトリを移動させましょう。
cd myapp
そして以下のコマンドを入れてローカルホストを起動すれば準備は完了です。
php -S localhost:8888 -t public public/index.php
設定完了後に「http://localhost:8888/」を開くと「Slim」の初期ページが開きます。
ファイルが「/users/ユーザー名/myapp」に生成されていますね。上記で表示した初期ページとして読み込まれているのは「public/index.php」です。いくつかファイルが読み込まれているので見ていきましょう。
参考までにソースを読むと「public/index.php」内には以下が記述されています。
<?php
if (PHP_SAPI == 'cli-server') {
// To help the built-in PHP dev server, check if the request was actually for
// something which should probably be served as a static file
$url = parse_url($_SERVER['REQUEST_URI']);
$file = __DIR__ . $url['path'];
if (is_file($file)) {
return false;
}
}
require __DIR__ . '/../vendor/autoload.php';
session_start();
// Instantiate the app
$settings = require __DIR__ . '/../src/settings.php';
$app = new \Slim\App($settings);
// Set up dependencies
$dependencies = require __DIR__ . '/../src/dependencies.php';
$dependencies($app);
// Register middleware
$middleware = require __DIR__ . '/../src/middleware.php';
$middleware($app);
// Register routes
$routes = require __DIR__ . '/../src/routes.php';
$routes($app);
// Run app
$app->run();
ちなみに表示されているhtmlは「/templates/index.phtml」。17行目「settings.php」内から指定されています。
以下が「index.phtml」の中身です。
以上でSlimの初期設定が完了となります。
まとめ
本日は「マイクロフレームワークSlimのインストール手順」をご紹介いたしました。ちなみにSlimのインストール途中で以下のメッセージが表示されたら「コマンドの入力内容に誤りがある」という意味です。
1つずつ手順を踏めばスムーズに導入できるのでこの機会にぜひフレームワークをお試しくださいませ。
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