こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
今回はワードプレス(WordPress)とノート(note)はどっちが良いのか?を解説いたします。おそらくこの2つで悩まれている方は「両方使ってみようかな?」と考えているでしょう。まず前提として本気でウェブサイトを運用するなら1つに絞るべし。両方ではなく片方を選んでください。
目次
note(ノート)とWordPress(ワードプレス)はどっちがいいのか?選ぶ基準について
ワードプレスとnoteを比較している方は「両者を同じ土俵で比較」してしまっています。ワードプレスとnoteは本当の意味では直接のライバルではありません。本記事ではそういった側面も考察いたします。
ワードプレスとnoteの決定的な違い
まずワードプレスにはWordPress.orgとWordPress.comがあります。機能制限なしでの運営はWordPress.orgになるので本記事ではWordPress.comの解説は省略いたします。もしWordPress.orgとWordPress.comの違いを先に知りたいなら以下の記事を読んでから当ページへ戻ってきてください。
ワードプレスの運営には「レンタルサーバー」が必要です。つまり、レンタルサーバーの契約者はあなた自身なのでワードプレスで運用するウェブサイトのルールも運営者である自分自身で決められます。
一方でnoteでサイトを立ち上げるには「運営会社の許可」が必要です。アカウントを開設する際はnote側が指定する利用規約に目を通して運営元が掲げるルールを遵守しなければなりません。
noteでは2020年にも規約が変更され禁止事項が追加されています。売り方の表現に制限が入って、有料販売時の年齢制限も同時に追加されました。随分と昔にアメブロが流行った頃にも何度か規約変更が繰り返されました。利用者が増えると無茶をするユーザーも一定数増えるのでルールを決めなければならないのは当然です。
この違いは「運営元が誰なのか?」というシンプルな話です。運営者があなた自身なのか、第三者が運営する会社なのかという差は想像以上の開きがあります。ウェブの世界ではサーバーが「土地」に近いです。
つまり、自分自身で確保した土地の上にコンテンツという名の努力を積み上げていくのか、それとも他人の土地に積み上げていくのかは行なっている行為がまったく違うわけですね。広い意味では「レンタルサーバーを借りる」という行為自体が他人とも言えますが、大半の方は予算上で「自宅内にサーバー環境を構築」するわけにもいきませんのでレンタルサーバーは実質契約者のものとして考えて問題ありません。
とはいえ「信頼できない(いつサービス提供が終わるか分からない)レンタルサーバー」を借りてしまうのはまずいのでレンタルする際はしっかりと名の通った最適なサービスを選ぶようにしましょう。
ワードプレス(WordPress)のメリット
まずはざっとワードプレスのメリットを洗い出しましょう。
・運営者が自分自身なので気を遣わない
・外部の広告や他人の記事が入らない
・機能カスタマイズも一切制限なし
・レイアウトもデザインも自由
・検索エンジン(SEO)に強い
1つずつ解説させていただきますね。
1. 運営者が自分自身なので気を遣わない
先述の通りワードプレスはレンタルサーバー上にセットアップして使うので運営者は自分自身です。
もし「無料ブログサービス」ならサービス側の規約で「書いてはいけない記事」があったりと人によってはルールでやりたいことができない可能性も出てきます。無料ブログサービスを使う以上は基本的には無料で使わせてもらっているわけなので運営会社にどうこう言える立場でもありません。
サービスによっては有料プランも用意されていますが、あくまでも無料プランの延長線上にある有料プラン。無料、有料どちらも共通のルール(利用規約)が決まっていますのでルールを守るのは当然ですよね。
逆にワードプレスであれば自身で契約したレンタルサーバーにサイトを立ち上げます。真っ白なキャンバスには自分自身の好きな絵を描けるようにワードプレスの使い方も運営者であるあなた自身に委ねられます。ウェブサイトをどんなプラットフォームとして使うのはすべて自由なので他者に制限されません。
ごく稀に「特殊なウェブサイトの運営(不特定多数が記事を投稿する等)」は規約で禁止されているレンタルサーバーもありますが、一般的なウェブサイトとかかけ離れているので多くの方は該当しないです。
2. 外部の広告や他人の記事が入らない
ワードプレスの強みは「広告が入らない」という点です。つまりウェブサイト内にはあなたのコンテンツ以外の外部リンクが一切入りません。つまり、来訪者が外へ流れてしまう心配は限りなくゼロに近いです。
3. 機能カスタマイズも一切制限なし
ワードプレスには「プラグイン」と呼ばれる拡張機能が用意されています。無料から有料までたくさんの高機能プラグインが揃っていて使用も管理画面からクリックでインストールするだけでOKです。
たとえば、ブログとして運営している一般的なウェブサイトに「会員登録機能」を足して、サブスクリプション型(継続課金システム付き)のメンバーズシップサイトへ変更することもできます。
または「簡易的な会員登録」として『記事を会員向けと一般向けに分けるだけのシンプルな構成』も実現可能。他にもメルマガ機能を搭載したり、記事をワンクリックで複製する機能を足すなども自由自在。
4. レイアウトもデザインも自由
ワードプレスではレイアウトやデザインはいつでも即座に変更できます。テーマと呼ばれる見た目の設定を切り替える方法もあれば、使用中のテーマを活かしつつCSSでデザイン調整を加える方法もあります。
左に表示されているサイドバーを右側へ移動させたり、記事の読み終わり部分や途中箇所に自動で指定ボタンを差し込んだり、デザインのカスタマイズは思い浮かぶ限り何でもできるので表現の幅が広がります。
人によっては「憧れのサイトに寄せたい!」などさまざまなご要望がありますがすべて再現可能です。
5. 検索エンジン(SEO)に強い
ワードプレス最大の特徴は「SEOに強い」という点です。
詳しい人であればSEOの強さは「HTMLのソース」を見ればわかります。カンタンに言えば検索エンジンが巡回しやすいように整理されたソースが入っていてGoogleなどの検索エンジンから好かれやすいです。
SEOを強化する無料プラグインも揃っているのであまり困ることはありません。
ノート(note)のメリット
次はnoteのメリットをご紹介いたします。
・無料なので誰でもすぐ始められる
・独自のハート機能が標準装備されている
・記事の販売がカンタンにできる
では具体的に解説していきます。
1. 無料なので誰でもすぐ始められる
何よりの特徴はやはり「無料」という点です。メールアドレスさえあればいつでも即日開始できます。運営ルールや規約はサービス側に準備された内容を受け入れる必要はありますがハードルは低めです。
2. 独自のハート機能が標準装備されている
noteは記事を読んだ人が「手軽に反応」できるハート機能が便利です。
ハートのクリックはアカウントも不要でログインする必要もないので手軽に運営者へ反応を送れます。ワードプレスでも同様の機能を実装できますが標準機能では搭載されていません。
ハート数が多いと「読みたくなる気持ち」も増えるので運営者としては嬉しい点です。
3. 記事の販売がカンタンにできる
今はブログ記事が売れる時代です。ブログ記事は情報でありコンテンツなので「内容に価値を感じたユーザー」は続きを読むために記事を購入することもあります。noteでは無料プランであっても記事を有料化して自由に販売できるため自分で作ったコンテンツを商品にした販売ができます。
ワードプレス(WordPress)のデメリット
次がワードプレスのデメリットです。個人的にはあまりデメリットとして感じませんが念のため。
1. 年間数千円ほど費用が必要
レンタルサーバーの契約(独自ドメインも含む)で年間数千円だけ費用がかかります。選ぶサーバーにもよりますが1日あたりは30円未満で快適なサーバーが手に入ります。
海外の「広告が入らない無料サーバー」と「無料の独自ドメイン」を使って完全0円でワードプレスを運営する方法もありますが正直あまりおすすめはできません。何より無料ではサポートの範囲も限られます。
国内の高速レンタルサーバーが月々数百円で借りれるのでリアルビジネスで言う「事務所を借りる」と比べるとレンタルサーバーは本当に破格です。今や「リアル店舗よりもネットショップ」の売り上げが優っている企業も多いのでそう考えると「レンタルサーバーは安さ」がよく理解できるはずです。
<費用例>
・ミックスホスト
月880円〜
・独自ドメイン
年間980円
当サイトも利用している「ミックスホスト」であれば年間11000円程度。月計算なら1000円以下です。1日30円程度で高速処理で快適なレンタルサーバーが借りれてしまうのは感謝しかありません。
2. 使い方が少しだけむずかしい
ワードプレスのメリットで「SEOに強い」と書きましたが細かく言うと導入テーマによります。マークアップの知識が浅い素人が作ったテーマであれば残念ながら「検索エンジンに弱い」です。
もしSEOに弱いテーマを導入してしまった場合は「無料SEOプラグイン」で補えばOK。無料プラグインは複数あるので色々なプラグインを実際に試してみるのがおすすめです。時間が解決することもあります。
仮にいくら記事を書いても検索エンジン上に上がってこないのであれば以下をチェックしましょう。
・導入しているテーマのhtml構造が検索エンジンに最適化されていない
・テーマの作り込みが甘くSEOプラグインの全機能が動いていない
・SEO無料プラグインと導入テーマのSEO機能がバッティングしている
ノート(note)のデメリット
最後にnoteのデメリットに触れておきます。
1. SEOでの評価が下がりやすい
noteは無料サービスなのでユーザーは日に日に増えていきます。つまり、言い方を変えると「同じhtml構造をしたウェブサイトが続々と検索エンジン上に現れつづけている」ということです。
業界では有名な話ですが、検索エンジンでは「上位枠」が決まっています。カンタンに言えば1〜10位に同じ毛色のコンテンツを置くと情報が偏るのであらゆる角度からコンテンツ同士を比較しているわけです。
コンテンツの比較には広い意味で「html構造も含まれる」ので独自性という意味合いではどうしてもワードプレスに軍配が上がります。またノートの場合は記事の終わりにある「こちらもおすすめ」というエリアに他のノートユーザーの記事が差し込まれるのでウェブサイトの離脱率も上がりやすくなります。
検索エンジンは離脱率(サイトを離れてしまう割合)や、滞在率(サイトに長く滞在する割合)などを総合的に判断して順位決定しているのでSEO評価を落としやすいのは仕方がありません。
2. ルールチェンジが起こる可能性が高い
文頭でも書きましたが「ワードプレスとnoteは“真っ向から”は比較しない方が良い」です。ワードプレスは『運営者がコンテンツを作って日々価値を積み上げていくのが目的』なのに対して、noteは『noteで記事を書くユーザーを1人でも多く増やすことを目的』としてサービス運営されているからです。
しかし、無料でサービスを提供してくれているわけなので利用者側は文句を言えません。初心者ユーザーがすぐ始められる環境の構築に「莫大な費用」を割いて準備してくれているのがnoteというサービスです。
そのためユーザーが増えると「ルールも変わる」のは当然のことです。健全なプラットフォームを保つためには定期的な環境整備も必要。ユーザーが少ないうちはよくても増えるとNGになることも多いです。
3. 自由なカスタマイズはできない
ノートで運営されているブログ(ウェブサイト)を見ればわかりますがレイアウトは基本的に共通です。ワードプレスではテーマを入れ替えられるので見た目もカンタンに変更できて、デザインの微調整を行うCSSも自由自在に追加できたり、手軽に機能を足せるプラグインの導入もワンタッチで行えます。
まとめ
本日はワードプレス(WordPress)とノート(note)の違いについて解説いたしました。もしどっちで始めようか迷っている方がいれば「両方ともやってみて続く方をやればいいよ!」とあたりさわりのないアドバイスをすることもできますが時間って限られていますよね。今も刻一刻と時間は過ぎています。
なので「最終的に何を求めているのか?」で決めるのがいいです。
・何でもいいのでとりあえずブログを開始してみたい → note(ノート)
・将来を考えて本格的なコンテンツ運営をしたい → WordPress(ワードプレス)
個人的な意見としては「ワードプレス一択」。理由は1日たった「30円程度の費用」で独自ドメインを当て込んだSEOに最適化された最新のウェブサイトを立ち上げられるからです。
ごく稀に「ワードプレスからnoteへ移行した」といった趣旨の記事も見かけますが「コンテンツの価値を最大限高める」ためには“自分自身でプラットフォームを構築すること”が最低ルールです。
noteに限らずアメブロ・WordPress.com・その他のどのサービスだとしても「第三者が運営しているブログサービス」である以上はメリットよりもデメリットの方が多くなります。
もし仮に「noteとワードプレスを両方運営する」という方がいたらリスクヘッジという意味では良いかもしれません。ただし、記事1つ書くのに相応の労力がかかりますので中途半端になる可能性も高いです。できれば1本集中で片方に絞り100記事を目指してコンテンツ作成に注力することをおすすめします。
最新式の無料プラグインを事前公開
WordPressは公式サイトに登録済みのプラグインだけで全機能を補足しきれません。当サイトでは使いやすさを追求した魅惑的なプラグインを無料でダウンロードいただけます。運営ホームページのマーケティング力をさらに高めるチャンスです。まずは無料でDLしてお試しくださいませ。
→ 改良されたプラグインを確認する