独自ドメインが失効したホームページをレンタルサーバー上に残っているデータから完全復活させる方法

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こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。

本日は失効したドメインで運用していたワードプレスを復活させる方法をご紹介いたします。先日に「ドメインのみ失効した過去の運営サイトを元に戻したい」とのご相談があり急遽作成させていただきました。

本来であれば費用をいただいて有償対応している内容となりますが、今回は特別に対策記事として手順を残しておきます。もし同様の状況で困っている方がいたらぜひ一度、復旧作業をお試しくださいませ。

独自ドメインが失効したホームページをレンタルサーバー上に残ったデータから復活する方法

基本として「大元のデータに誤操作をしてしまうと後からどうしようもなくなる」のでオリジナルデータには一切手を加えないのがお約束。当然ですが『DB(データベース)』もテストサイト用に新しいデータベースが必要です。安全のために余っているドメインを使って完全クローンのテストサイト構築から進めていきます。

テストサイトを構築する手順

具体的な作業について

本番ドメインを使わずに余っているテストドメインでテスト構築から試しましょう。順番は下記の通り。

  1. サーバーのコントロールパネルから余っているドメインを追加する
  2. FTP経由で失効したドメインの全データをダウンロードする
  3. サーバー上のオリジナルデータを「BK」ディレクトリへ回避させる
  4. ダウンロードしたファイル一式をアップロードする
  5. データベースをエクスポートする
  6. テストサイト用に新しくデータベースを作成する
  7. 作成したデータベースに全権限を付与したユーザーを追加する
  8. エクスポートしたSQLデータを新データベースへインポートする
  9. サーバー上で新データベースのドメイン情報を書き換える(ツールで置換)
  10. wp-config.phpのDB接続情報を書き換えて上書きする
  11. テストドメインの管理画面にログインして動作をチェックする

上記の手順で「大元データに手を加えず完全クローンサイトの構築が可能」です。ある程度Webの知識があれば11項目を順に読めば「作業開始からドメイン置換完了までの流れ」がイメージできるでしょう。

先述の通りサーバー上のオリジナルデータは「Webサーバー上のデータもDBサーバーのデータも一切手を加えずに残しておくのが基本」です。Webサーバーのデータは「BK」ディレクトリなどへ丸ごと回避してDBサーバーのデータもそのまま残しておきましょう。元データ側を「一切編集しな」ことは必須となります。

そして「新しく取得しなおした本番用のドメイン」で再設定するときは上記11の手順後に出来上がったテストサイトデータが丸々使えるので手順は最低限で収まります。ただし、もし「テストサイトも念のためバックアップとして残す」場合は同じ11手順を踏んでください。テストサイトは「BK2」などに回避すればOK。

テストサイトを構築した後の作業

余ったドメインでテストサイトを立ち上げた後は「運用したい本番ドメイン」に入れ替える重要な最終作業が残っています。そのためテストドメイン上でワードプレスが正しく動作するかは徹底的に検証してください。いつも通り記事を投稿したりプラグインで動かしている機能があれば試すなど一通りチェックしておきましょう。

A. テストサイトのデータをそのまま使うパターン(省略版)

  1. サーバーのコントロールパネルから本番ドメインを追加する
  2. サーバー上でテスト用のデータベースのドメイン情報を書き換える(ツールで置換)
  3. テストドメインの管理画面にログインして動作をチェックする

B. テストサイトを「BK2」に回避させるパターン(通常版)

  1. サーバーのコントロールパネルから本番ドメインを追加する
  2. FTP経由でテストデータをダウンロードする(BK以外)
  3. サーバー上のテストデータを「BK2」ディレクトリへ回避させる
  4. ダウンロードしたファイル一式をアップロードする
  5. テストデータのデータベースをエクスポートする
  6. 本番サイト用に新しくデータベースを作成する
  7. 作成したデータベースに全権限を付与したユーザーを追加する
  8. エクスポートしたSQLデータを新データベースへインポートする
  9. サーバー上で新データベースのドメイン情報を書き換える(ツールで置換)
  10. wp-config.phpのDB接続情報を書き換えて上書きする
  11. テストドメインの管理画面にログインして動作をチェックする

念のため上記の「AとB」について補足いたします。テストサイトとして構築したサイトをそのまま本番ドメインで使う場合は「3手順」のみで終わります。はじめの「11項目」によって立ち上げたテストサイトのデータを活用して中身を入れ替えていくので準備自体は出来上がっています。特に難しくありませんね。

そして「B」パターンは少し手間がかかります。つまり「B」を選ぶとWebサーバー上に元データとテストデータの両方がバックアップとして残ることになります。上記では大元のオリジナルデータは「BK」、そしてテストデータは「BK2」というフォルダに回避させているので絶対に見落とさないてください。

なお、パターンBではWebサーバー上に「元データ」と「テストデータ」の両方をバックアップで残すという面倒な手順を踏んでいますが「念には念を」ということで安全に越したことはありません。ちなみに僕たちが依頼を受けて作業を進めるときも『大元のデータを直接編集することは絶対にNG』とルールにしています。

まとめ

本記事では安全を考慮して「2段階を経て作業を進める方法」で解説しています。何度もしつこいように言いますがもっとも避けるべきは大元のデータに手を加えてしまい収拾がつかなくなるという事態です。仮に元データが壊れてしまったら復旧作業は当然できませんし、後からどうしようもなくなるので絶対に避けましょう。

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