こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
こんな疑問にお答えしていきます。
独自ドメインとレンタルサーバーを紐づけるためのネームサーバー設定
本記事の内容
- ドメインとサーバーを紐づけるネームサーバーって何だろう。
- レンタルサーバーのドキュメントルートが何かわからない。
- 国内レンタルサーバー別のネームサーバー設定値を教えてほしい。
この記事ではドキュメントルートやサーバーパス、そしてネームサーバー(DNS)について簡単に情報をまとめました。レンタルサーバーの設定で使用する重要なデータなのでぜひこの機会にご参考ください。
なお、サーバーによっては仕様を変更する可能性も考えられますので詳細はご契約中のレンタルサーバー業者へ直接質問をするのが確実です。本記事では具体的な内容ではなく全体的な概要が学べます。
ドキュメントルートについて
ドキュメントルートはサーバーでの位置情報を言います。もしレンタルサーバー内でウェブサイトを運営する際は独自ドメイン(example.com)を使いますよね?独自ドメインはインターネット上の住所です。
独自ドメインが保存される居場所までの情報を「ドキュメントルート」と呼びます。むずかしく聞こえますが言葉の通り「ドキュメント(データ)」を置く「ルート(一番上の場所)」。ドキュメントルートは保存先までの道筋で専門用語では「サーバーパス」とも呼ばれています。各ファイルが保管されている居場所とも言えます。
ちなみに以下がドキュメントルートの例です。下記は初心者からエンジニアまでに人気が高いレンタルサーバー「ミックスホスト」の場合。ちなみにアカウント名はランダムで発行されるユーザー名が入ります。
○ドキュメントルート
/home/[アカウント名]/public_html/example.com
ちなみにアカウント名はAさんとBさんで異なります。レンタルサーバー契約時に利用者毎で発行されるランダムの「ユーザー名」です。ユーザー名は契約レンタルサーバーによってパターンは異なりますが多くの場合では「ランダムの英数字」でユーザー名(アカウント名)が発行されます。
アカウント名の例
- 例)英文字の場合:abcdefgh
- 例)英文字と数字:abc12345
そして、アカウント名を含む「ドキュメントルート」が以下です。実際のファイルパスは契約者で異なります。
○mixhostの場合
/home/abcdefgh/public_html/example.com
○Xserverの場合
/home/abc12345/example.com/public_html
レンタルサーバーによって文字列の組み合わせ方や総文字数は違います。レンタルサーバーでアカウントを開設した時に届くメール内にも記述されています。確認する場合は一度メールを振り返ってみましょう。
ドキュメントルート情報まとめ
以下に国内のレンタルサーバー業者別のドキュメントルート情報をまとめました。
▼ミックスホスト
/home/[アカウント名]/public_html/example.com
▼エックスサーバー
/home/[アカウント名]/example.com/public_html
▼さくら
/home/[アカウント名]/www/example.com
▼ロリポップ
/home/sites/lolipop.jp/users/[ユーザーID]/web/example.com
▼アナハイム
/home/vuser00/0/0/0000000000/example.com
▼クイッカ
/home/[アカウント名]/public_html/example.com
▼futoka
/home/[サーバID]/public_html/example.com
▼iCLUSTA+(GMOクラウド)
/home/users/web00/0/0/0000000000/example.com
▼ホームページビルダーサービス
/export/jusys/www/jp/s/b/js-hpbs/0/0/js00000000/example.com
▼スタードメイン
/home/[アカウント名]/example.com/public_html
上記の通りレンタルサーバー業者によっても構造はまったく違います。もし同じレンタルサーバー内でもプランによって階層が異なるケースもありますのでその点だけは注意が必要です。よく確認しましょう。
ネームサーバーについて
ネームサーバーは独自ドメインとレンタルサーバーを紐づけるための情報です。状況次第ではドメインネームシステムと呼ばれていて「DNSサーバー」と省略表記されることもあるのでぜひご確認ください。
レンタルサーバー業者では「サーバーをIPアドレスで管理」しています。IPアドレスは4つの数字で出来上がっています。カンタンに言えば下記のような数字をインターネット上では「IPアドレス」と呼びます。
◎IPアドレス
203.0.113.0
わかりやすく言えば「レンタルサーバー屋さん」は4つの数字を「サーバー(データの保存先)」に割り当てて保存先を所有している業者です。高価格な専用サーバーでは1つのIPアドレスを独占して使えて、低価格な共有サーバーは1つのIPアドレスを複数人で使うのが決まりごとです。裏側の仕組みって複雑ですよね。
ただ、IPアドレスのままであれば「単なる数字4つの組み合わせ」なので閲覧者側も覚えるのが大変ですよね?ホームページのURLが独自ドメイン(example.com)ではなくバラバラの数字なら覚えられません。
そこでさっきの「ネームサーバー」を使います。簡単に言えば各レンタルサーバー会社側から指定されるDNSを設定すれば独自ドメインとレンタルサーバーの領域を紐づけられます。実際は想像よりも難解です。
◎ミックスホストの場合
ns1.mixhost.jp
ns2.mixhost.jp
ns3.mixhost.jp
ns4.mixhost.jp
ns5.mixhost.jp
ネームサーバーを設定すれば同じIPアドレス内でも独自ドメインを好きに切り替えられます。
- A 203.0.113.0 exmaple.com
- B 203.0.113.0 exmaple.net
DNSの設定はレンタルサーバー業者によって書き方が違いますので一覧でまとめておきますね。
各社DNSサーバー設定
▼さくら
ns1.dns.ne.jp
ns2.dns.ne.jp
▼エックスサーバー
ns1.xserver.jp
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp
▼エックスサーバー(IPでも指定可)
219.94.200.246
210.188.201.246
219.94.200.247
219.94.203.247
210.188.201.247
▼X2
ns1.xtwo.ne.jp
ns2.xtwo.ne.jp
ns3.xtwo.ne.jp
▼さくら
ns1.dns.ne.jp
ns2.dns.ne.jp
▼X2
ns1.xtwo.ne.jp
ns2.xtwo.ne.jp
ns3.xtwo.ne.jp
▼ロリポップ
uns01.lolipop.jp
uns02.lolipop.jp
▼お名前.com
dns01.gmoserver.jp
dns02.gmoserver.jp
▼クイッカ
ns1.quicca.com
ns2.quicca.com
▼クイッカ(IPでも指定可)
54.248.243.192
54.199.188.106
▼futoka
ns.futoka.jp
ns2.futoka.jp
▼iCLUSTA+(GMOクラウド)
ns.namedserver.net
ns2.namedserver.net
▼ホームページビルダーサービス
dns01.js-hpbs.jp
dns02.js-hpbs.jp
▼スタードメイン
ns1.star-domain.jp
ns2.star-domain.jp
ns3.star-domain.jp
▼スタードメイン(IPでも指定可)
112.78.117.88
112.78.117.89
219.94.201.241
▼WebArena SuiteX
ns3.sphere.ad.jp
ns4.sphere.ad.jp
▼WebArena SuiteX(IPでも指定可)
202.239.113.22
202.239.113.30
▼名づけてねっと
asns1.customer.ne.jp
asns2.customer.ne.jp
▼名づけてねっと(IPでも指定可)
210.150.254.86
210.150.254.94
▼J-Navi
ns1.naviservers.net
ns2.naviservers.net
▼J-Navi(IPでも指定可)
202.218.6.21
202.218.6.22
▼ショップサーブ
shns1.estore.co.jp
shns2.estore.co.jp
shns3.estore.co.jp
shns4.estore.co.jp
▼minibird
ns1.minibird.jp
ns2.minibird.jp
ns3.minibird.jp
上記の通りレンタルサーバー業者によっては「DNS設定をIPアドレス型で指定しているパターン」もあります。裏側でIPアドレスとIPアドレスのそれぞれを紐づけて連携させて独自ドメインに結びつけています。
まとめ
ドキュメントルート(サーバーパス)やネームサーバー(DNS)はご理解いただけましたでしょうか?ワードプレスのサイト移転作業やDB(データベース)編集時などは前もって仕組みを覚えておきましょう。
念のために整理しておくと独自ドメインとレンタルサーバーを紐づける際に使うのがネームサーバー。そしてレンタルサーバーのデータ格納場所までの道筋をドキュメントルート(サーバーパス)と言います。ドキュメントルートは独自ドメインの一番最上部を指すのが一般的です。もし興味があればぜひ学んでみてくださいね。
また、レンタルサーバー業者はたくさんありますので、ドキュメントルートやネームサーバー情報を都度探すのもなかなか手間がかかります。もしクライアント対応時に必要があればぜひ参考にご活用ください。念のため以下の記事にも設定情報をまとめております。重要な作業の場合は運営先窓口に尋ねると確実かもしれません。
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