こんにちは、WPホームページ研究所の運営サポートチーム(@WP_LABO)です。
これからブログやホームページを運営するとしたら使用する独自ドメインは「.com」と「.jp」のどっちが良いですか?といった質問を何度かいただいたので本記事で研究所なりの見解で決着をつけます。
目次
今からドメインを取得するなら.comと.jpはどちらが最適か?
結論「あなたが何を優先しているか?」で選ぶべきドメインは異なります。では解説していきます。
1. ビジネス面で考えた場合
まずビジネスという観点で考えてみましょう。もしあなたが取り組んでいる事業が最終的にグローバルを目指しているなら間違いなく「.com(ドットコム)一択」です。グローバルでは「.com」が標準です。
comはcommercial(商用)の略で1985年から運用が開始されたもっとも歴史の長いドメインとなります。また有名ですがドットコム(ドッと混む)という縁起の良いドメインとしても人気がありますよね。
ちなみに日本国内で考えると「.co.jp」という法人限定ドメインも注目されています。ただし、取得する際には重要書類の提出が必要だったり、維持費用も高いので好みが別れます。もしあなたが国内大手企業との取引を中心としたビジネスをされているのであれば相手に与える印象や説得力も兼ねた「.co.jp」を選ぶのが最善です。
2. ブランド力で考えた場合
各ドメインには相手側に与える印象が各々で異なります。イメージは人それぞれがバラバラで持っているものなので「あくまでも印象は一方的に統一はできない」ということを念頭に置かなければなりません。
たとえば「.com」はコマーシャル(商用)以外にcompany(会社)という印象があります。つまり個人的な趣味に使うというよりはビジネス感を演出できるドメインでもあるわけです。イメージも重要ですよね。
一方で「.jp」はその名の通り日本企業ということをドメインで明記できます。ひと昔前まではTVコマーシャルで「ドットジェーピー」という販促があったのでそれほど悪いイメージもありません。もう1つ人気の高いドメインが「.net」です。ドットネットというだけあって「ネット関連に強そうな印象」を受ける人も多いはずです。
次に有名なのが「.org」というドメイン。名称は組織・団体を意味する“organization”から来ていますがワードプレスやモジラといったオープンソースプロジェクトでも積極的に使われているので無料のイメージがあります。最近では「オーガニック」とかけて「.org」をあえて採用されるという方々も多くいらっしゃいますね。
ITのエンジニアやクリエイター目線ではどうしてもオープンソースの「.org」という感覚が強いですが、無農薬界隈の人からすると「.org」はオーガニックに結びついて健康をイメージされる方も多いでしょう。
2014年には「.xyz」というドメインも出てきました。安く購入できるため低価格でサイト運用をしたい方からはとても人気があります。ただ、ごく稀に「.xxx」というポルノ向けドメインと誤って認識する人もいるため安いからという理由だけで飛びついてしまうと誤解される可能性もあるので注意しなければなりません。
総合的なブランド力で考えると「.com」。国内最強ドメインは「.co.jp」です。どの企業を見ていても「.com」が空いたら即取得するパターンが多いので「.com」が一番人気なのは間違いありません。過去に高額で落札されたドメインのベスト10位もすべてが「.com」なので「.net」よりも人気があり希少価値が高いドメインです。
3. コスト面で考えた場合
維持費がもっとも安いドメインは「.com」です。ごく稀に数百円で取得できる変わり種のドメインもありますが翌年以降の維持費は急激に価格が上がるのでよく見ておきましょう。さきほど紹介した「.xyz」も数十円で取得できるドメインレジストラはありますが翌年以降が年3000円等へ変わります。取得費と更新費は要確認です。
4. 柔軟性で考えた場合
ドメインには柔軟性という考え方があります。たとえば「.jp」で運営している会社があったとして、グローバルに進出したいとしたら「各言語でウェブサイトを翻訳したデータが必要」となりますよね。もし仮に「.jp」を基準とする企業だった場合は下記「日本語」を基準とした構成になります。念のためパターンを洗い出しました。
<グローバル化前>
日本語 https://example.jp
<グローバル化後>
日本語 https://example.jp
英 語 https://example.jp/en
中国語 https://example.jp/ch
逆にもし「.com」をベースに運営するなら以下の構造が考えられます。
<グローバル化前>
日本語 https://example.com
<グローバル化後>
日本語 https://example.com
英 語 https://example.com/en
中国語 https://example.com/ch
このときに見落とせないのは「日本語をベースにする」か「英語をベースとする」かの違い。日本への強い思い入れがあるなら「日本語を基準」と考えますが、もちろん「英語基準」にするのも1つの方法です。
<グローバル化前>
日本語 https://example.com
<グローバル化後>
英 語 https://example.com
日本語 https://example.com/jp
中国語 https://example.com/ch
良くも悪くも「.jp」はドメインから日本企業と認識されてしまいます。一方「.com」はcommercial(商用)であることしかわからないのでページの表示言語は「日本語」でも「英語」でも違和感がありません。
<サブドメイン型>
英 語 https://example.com
日本語 https://jp.example.com
中国語 https://ch.example.com
もちろん「.com」を優遇して伝えたいわけではなく種類として「.com」には「国を示す効果がない」ので良い意味でバランスの取れた中立的なドメインという位置付けになります。すべては考え方次第です。
5. こだわりで考えた場合
もし仮に「.le」という独自ドメインが存在したとしてあなたの社名が「EXAMPLE」なら「https://examp.le」という表記にするブランディングも可能です。以前にご紹介をした「https://fra.me(フレーム)」も同様ですね。ドットミーというドメインを使い「FRAME」を名乗れるとしたら考え抜いた表記なので価値はあります。
まとめ
個人的には「https://fra.me」といった表記がとても好みです。ワードプレスで言えば「http://word.press」も抑えられています。実際に「http://word.press」にアクセスすると「https://wordpress.org」へ転送されます。ワードプレスでは当然のごとく「wordpress.net」も取得済みです。もはやさすがとしか言えませんよね。
特にワードプレスの場合は「商標」も想像以上にガチガチで「ワードプレス〜」という名前を名乗ること自体が禁止されていたりとドメインで「wordpress.xyz」などを取得することさえ許されていません。
この点はワードプレスが主軸と考えているオープンソースビジネスならではの「徹底したルールづくり」です。ドメイン取得は割と奥が深いです。あなたが将来的に目指している方向性から定めてみてください。
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